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STEPHEN R. KELLERT BIOPHILIC DESIGN AWARD

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人と自然の関係性の再構築を目的とするバイオフィリックデザイン研究の第一人者であり、昨年亡くなられたステファンケラートを記念して設立されたバイオフィリックデザイン賞が発表になりました。

大賞はシンガポールのKHOO TECK PUAT病院

HONORABLE MENTIONS  として以下の4プロジェクトも受賞しています。   
Phipps Center for Sustainable Landscapes/Pittsburgh, Pennsylvania
Etsy Headquarters/New York City, New York 
Cookfox Architects Studio/New York City, New York 
Yanmar Headquarters/Osaka, Japan

Phipps Centerはアンドロポゴンが設計し、SITESの4星も取得しているプロジェクトで、グリーンインフラ技術を用いてエネルギーや水の自給化・域内循環を実現しています。
日本からも養蜂スペースが印象的なヤンマー本社ビルが受賞しています。
各プロジェクト共に、生態系サービスの活用や人と自然の触れ合いに注力しており、今後の建築プロジェクトの一つのモデルとなると思います。

余談ですが、賞の募集の際にはフロリダのE.O. Wilson Biophilia Centerが受賞するのではないかと勝手に思っていました。
INTEGRATION of Biophilic Design EXPRESSION of Biophilic Design EXPERIENCE of Biophilic Design EVALUATION of Biophilic Design
という選考基準から都市域に立地するプロジェクトが選ばれたようですね。



若者の農業への参画/A growing number of young Americans are leaving desk jobs to farm

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ワシントンポストの記事より、

農地の大規模化、商業が進み、中小規模の農家が廃業する一方で、USDAの調査では35歳未満の農家の数が増加しているとの事。

”The number of farmers age 25 to 34 grew 2.2 percent between 2007 and 2012,according to the 2014 USDA census,a period when other groups of farmers — save the oldest — shrunk by double digits.”


調査対象の若手農家の69%が大卒で、農家育ちでなく、小規模な農地で有機栽培を行い、CSAやファーマーズマーケットを通して販売しているとのこと

”They are also far more likely than the general farming population to grow organically, limit pesticide and fertilizer use, diversify their crops or animals, and be deeply involved in their local food systems via community supported agriculture (CSA) programs and farmers markets.”


米国では1992年~2012年の間に250,000以上の中小の農家が廃業し、新たに立ち上がった35,000の大規模農場に吸収されたそうです。

地域の雇用や経済を刺激し、食糧供給システムのレジリエンスを確保するためには、もっと中規模の農家が必要だと記事では指摘しています。


美しいセレンビーの取組みから見て取れるように、小規模有機農園が広がり、そこから安心安全な食料が確保できるような「まち」づくりは、成熟する不動産マーケットの中で今後も一定のニーズが続くと思います。

その担い手として若手の就農が増加しているというニュースは心強く感じました。





デジタルとアナログに留意した屋外空間整備/How to Design for Our Hybridized Lives In our digital world

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社会構造の変化を受けながら、環境デザインに関する職能も工夫を重ねる必要があるとの、MIKYOUNG KIMへのインタビュー記事のスクラップ。


85%の両親が6歳以下の子供にデジタル機器の使用を許可しているという調査結果や、子供が屋外で過ごす時間は刑務所にいる受刑者よりも短い(1/3の子供は30分未満)という記事が発表されている。

先進国では小児肥満が増加しており、米国では5人に1人

デジタルにより利便性が高まり、人々はデジタルとアナログのハイブリッドな生活を送っており、その事実を踏まえた提案を行うべき

全国どの場所に行っても同じ既製の遊具があるのが今のデザインの実態、均一性から離れて、地域ごとに実践的な学習や体験を行う場を作ることで、魅力を向上させることが必要

子供も大人も想像力を発揮できる自由な風景が必要であり、人々が異なる解釈をする風景を創っていくべき

今年のASLA賞を取ったシカゴ植物園では、高さの異なる丘を設け、子供が自ら遊び方を考える工夫をしている。

シカゴの子供病院の庭園では、免疫不全など全ての患者が自然にアクセスできるように、自然を抽象化した施設を整備した

その他、興味深いコメントが紹介されています



ポケモンGOも(短期的には)公園利用促進や肥満防止に効果があったとの記事が発表されていました。


ききみみずきん」も世に出るのが早すぎたのかも、、

年々発展するデジタルツールとのシナジー効果が発揮できるような、屋外空間の在り方を考えたいものです。










GIのメリットメモ/ Reasons why green infrastructure matters

11/8 Lawn and Landscapeの記事の備忘録です

「顧客に創造的で代替的な環境ソリューションを提供し造園ビジネスの競争力を得る」とのコメントが印象的です。


グリーンインフラの定義例
“constructed features that use living, natural systems to provide environmental services, such as capturing, cleaning and infiltrating stormwater; creating wildlife habitat; shading and cooling streets and buildings; and calming traffic”
MacAdam, J. - Green infrastructure for southwestern neighborhoods

グリーンインフラの特長とタイプ
Benefits of GI include temperature modification in urban areas, enhancing street and sidewalk aesthetics and reducing and filtering stormwater runoff. There are several types of green infrastructure that may be utilized in urban settings. Those include urban forests, green roofs, rain gardens and bioswales
Soil Science of America

レインガーデンに使用する植物リスト
Environmental Protection Agency - Soak Up the Rain: Rain Gardens

バイオスェルの定義や機能
These are “stormwater runoff conveyance systems that provide an alternative to storm sewers,” the Natural Resources Conservation Service reported (see ref.…

不動産価値向上とグリーンインフラ/ Water-Smart Green Infrastructure

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最近、異常気象が増加しているとのレポートをよく目にするようになりました。
先日の台風も大きな被害をもたらしました.
被害にあわれた方に心よりお見舞い申し上げます。

急増する異常気象に対する備えを強化していくためには、従来型のインフラに加え、グリーンインフラ(GI)を活用していくことが必須です。

費用面からもGIは有効です。ニューヨーク市の試算ではグリーンインフラ戦略を導入することでインフラコストが将来にわたり大きく削減出来ることが示されています
(NYC Green Infrastructure Strategy p9)




また、今春ULIから発行されたレポート”Harvesting the Value of Water
”では、自治体だけでなく、民間セクターにおけるGIへの投資が増加している事。
その理由として建物廻りや屋上緑化などにGIを導入することで、不動産価値の増加(Placemaking opportunities, amenity value, and improved building user experience)やコスト削減に結びつく事。
加えて、具体的事例として以下が紹介されています。

Burbank Water and Power EcoCampus, Burbank, California—a campus for a community-owned utility site, which is the first power plant in the world to run on 100 percent recycled water;Canal Park, Washington, D.C.—a neighborhood park developed by a public/private partnership and located on the site of a former D.C. waterway, with 95 percent of the park’s irrigation, fountain, toilet-flushing, and ice-rink water provided through rainwater recycling;Encore!, Tampa, Florida—a 28-acre public/…

Campus RainWorks Challenge/米国EPA

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米国EPAからグリーンインフラに関する学生向けコンペ”Campus RainWorks Challenge”が案内されています。




このコンペは、大学生が教官とチームを組み参加するものです
参加チームは、大学キャンパスの「コミュニティー」と「環境」に効果のある革新的なグリーンインフラの提案が求められています。

Student teams design an innovative green infrastructure project for their campus that effectively manages stormwater pollution while benefitting the campus community and the environment.  

カテゴリーや評価のポイントは以下の通り
Two design categories: Master Plan and Demonstration ProjectHighlights for this year: A video pitch with each submission in both categories; for Demonstration Projects submissions only, a financial viability criteria詳細な資料はこちら
昨年の受賞プロジェクトはこちらです
ちなみに登録締め切りは今月末までとなっています








2017 ASLA Awards

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2017年度のASLA(The American Society of Landscape Architects )賞が9月5日に発表になりました。

今年のプロフェッショナルアワードは、465作品の中から38作品が選ばれたとの事です。

--(ASLAプレスリリースより)
The American Society of Landscape Architects (ASLA) has announced its 38 professional award recipients for 2017. Selected from 465 entries, the awards recognize the best of landscape architecture in the general design, analysis and planning, communications, research, and residential design categories from the United States and around the world.
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今年も、高速道路上部の高度利用や、水辺再生、減災へのプログラムなどGI的に参考となる事例満載です。

個人的にはstudio outsideの ”Storm+ Sand+Sea+Strand”に注目しました。



Photo Credit: Studio Outside
フェイスブック社のランドスケープも詳細に紹介されており興味深いです。



学生部門は、ここで確認できます。