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2018住宅外構のニーズ/ASLA調査

今年の2~3月にかけてASLAが実施し、ランドスケープアーキテクトが回答した住宅外構ニーズの調査結果が発表されました。

最近のトレンドトップ10には、在来種、ヨガスペース、それにモバイル用の充電ステーションが入ったと公表されています。

Here are the top ten project types with the expected highest consumer demand:

• Native plants – 83.3%
• Native/adapted drought tolerant plants – 83.0%
• Low-maintenance landscapes – 80.0%
• Flexible use space (for yoga classes, movie night, etc.) – 74.2%
• Drip/water-efficient irrigation – 72.4%
• Permeable paving – 74.0%
• Rain gardens – 71.2%
• Reduced lawn area – 70.8%
• Food/vegetable gardens (including orchards, vineyards, etc.) – 70.5%
• Charging stations (mobile devices) – 70.0%

在来種を活用した無灌水の緑化や多目的利用のスペース、レインガーデン、菜園などのニーズが高いのは従来通りの様です。

その他、カテゴリーごとに2018年のトレンド予想が紹介されています。以下転載です。

Outdoor Design Elements
Ranked in expected order of popularity for 2018:

Fire pits/ fireplaces – 66.0%
Lighting – 65.4%
Seating/dining areas – 64.0%
Outdoor furniture – 59.1%
Outdoor kitchens – 58.8%
Decking (i.e., rooftop decking, etc.) – 53.6%
Grills – 50.0%
Movie/TV/video theaters, wireless/internet, stere…

健康とGI/10 Ways to Design Healthy Communities

ASLAのウィスコンシン地区大会の基調講演(Dee Merriam女史)を紹介した記事の備忘録


公衆衛生を向上させるために、コミュニティに公園やトレイルを整備することが重要。Center for Disease Control and PreventionとNational Center for Environmental Healthは「健康的なコミュニティデザインのイニシアティブ」を立ち上げ、造園家のDee Merriamを雇用した。彼女は、行政の公衆衛生部門と地域開発部門が連携しておらず、重複投資など幾つかの課題をあげている点を指摘している。例えば、調整池の多面的利用や街路樹のための空間確保などはコストをかけずに健康面で大きなメリットをもたらすにもかかわらず、開発者は関心を持たない事が多いとコメント。( silo-based approachesになっている)この解決策として、グリーンインフラの考え方が重要になると指摘。
また、身体的、精神的健康を養うための次の10のデザイン手法が紹介されています。

Start with a “community health profile”Identify potential partners.Leverage park and trail creation with other development initiatives.Include open fields in parks, and resist efforts to carve up existing ones. Strive for equity within outdoor recreational resources.Ensure pedestrian access to parks and trails.Create conditions for people to feel safe.Consider making sidewalks and park and trail accesses wide enough for children to walk in groups. Reduce the length of blocks. Set aside land for future parks and greenways. 

詳細はこちらを参照
ht…

シンガポール 都市林のプラットフォーム/trees.sg

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3/21のInternational Day of Forestsに際して、シンガポールのNParks(the National Parks Board)が、都市林のオンラインプラットフォームを立ち上げたとの発表がありました。

例えば、Exploreの頁では、シンガポールにある50万本以上の樹木の位置や情報などが、オンラインで閲覧可能となっており、市民の方が家の前の樹木の開花時期を調べるたり、メンテナンス方法を学んだりすることが可能となっています。

⇒https://www1.nparks.gov.sg/trees




使い方は非常にシンプルで、住所を入力したり、オンラインマップから探したい場所を指定して、表示された個別の樹木をクリックすると、その樹木の写真や学術名、開花時期、維持管理方法などが表示されます。
Contributeの頁では、自分で撮影した樹木写真の登録や寄付、ボランティア活動の参加情報などが提供されています。
さらにLearnの頁は、樹木の働き(生態系サービス)や樹木の仕組みなどの情報が得られるようになっています。
その他、シンガポールでは3/21から都市林を巡る無料のパブリックツアーが開催されるそうです。
⇒https://www.nparks.gov.sg/treetrails

DateTimeGuided Walk21 Mar (Wed)10 AMTrees of the Fort24 Mar (Sat)9 AMHeritage Tour in Singapore Botanic Gardens25 Mar (Sun)9 AMCivic District Tree Trail31 Mar (Sat)9 AMChinatown Heritage Tree Trail
Registration will open on 18 Mar, 10 AM
本システムは、都市緑化の市民向け啓発活動として役立つことはもちろんですが、専門家が実施する各種緑地検討の参考データとしても非常に有益と思いました。市民がデータを強化していく仕組みも良いですね。

The Top Landscape Trends of 2018/NALP

米国NALP(The National Association of Landscape Professionals)から2018年ランドスケープ動向に関する予測調査が発表されています。

http://www.landscapeprofessionals.org/nalp/media/2018-press-releases/NALP-top-landscape-trends-2018.aspx

ここ数年続いてきたアウトドアリビングの普及を受け、美しく機能的な景観整備が進むとの事で、「体験型」「気候変動」「節水」「最新ツール活用」「遊び心」がキーワードとなるようです。

以下サイトから転載--

1. Experiential landscape design. Today’s landscapes are thoughtfully and creatively built for living, working and playing, and bring together form and function for a quality outdoor experience. More residential landscapes feature designated areas for cooking, dining, relaxing and even working outdoors, armed with fully integrated outdoor lighting and audio/visual systems for a multisensory and multiuse experience, day or night. Office landscapes more frequently include walking and bicycle paths, dining areas or gardens to enhance the employees’ experience. For both residential and commercial landscapes, the experience often begins at the entrance, with plantings, design elements and beautifu…

健康とデザイン、データ/smarterPLAY

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フィラデルフィアThomas Jefferson Universityプロジェクト

より良い都市デザインを検討するため、スマートタグを用いて改修前後の公園利用者の活動データを収集分析しています。



安全性や遊具、接道など空間デザインと利用者の活動の関係性が把握できれば、肥満防止など地域住民の健康維持に貢献できるということです。

ジェファーソン大のBon Ku 医師が立ち上げた、医療とデザインのハイブリッドプログラムJeffDESIGNでは、このsmarterPLAYの他、健康+デザインをテーマに多様な取り組みを行っています。今後再開発が進むであろうエリアの都市デザインに活用していく目的です。

http://design-health.com/


医師が、低所得地域における健康向上のため、エビデンスベースな都市デザインに取り組む。
このJeffDESIGNのプロジェクトは、長期的な視点、専門を超えた横の連携、フィールドワークの方法など示唆に富むものと感じました。


花粉症と植栽/ Allergy-Friendly Plants

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花粉症には一年で一番憂鬱な時期になりつつあります

というわけで、アレルギーリスクに関連する植栽選定のネタ
(ネタ元はこちら

日本ではスギやケヤキが有名ですが、それ以外にも様々な植物の花粉がアレルギーを誘発します。

恐ろしいことに、気候変動により今後花粉の発生数はますます増加するとのことです
Rutgers Universityの推定では、2000年の花粉発生数は1m3あたり8,455粒であったのに対して、2040年には21,735粒まで増加する見込みだそうです。

こんな状況ですが、植栽計画でも花粉アレルギー対策を検討する事があります。
有名なのは、Thomas Ogrenが制作したOPALS(Ogren Plant Allergy Scale)



(転載:Fix.com)

OPALSは、アレルゲンレベルに基づいて植物を1~10のスケールで示しており、1~5は低リスク、10はもっともリスクが植物となっています。

ちなみにレベル1には、ブルーベリーやプラムが入っています。



OPALSに関しては、allergy-friendly gardeningを推進しているThe Society for Allergy Friendly Environmental Gardening (SAFE Gardening) のサイトでも詳しく紹介されています。




10年以上前ですが、このブログに書いていたのでよろしければご参照ください。
http://greeninfrastructurejapan.blogspot.jp/2014/11/allergy-free-gardening.html

allergy-free gardeningから、allergy-friendly gardeningにいつのまにか変わっていました、、






緑による健康的な職場づくり/A Greener, More Healthful Place to Work

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働き方改革は緑の活用から!

というわけで、緑を活用した最新のワークプレイスに関するNYタイムズの記事(1/11)をスクラップ

”A Greener, More Healthful Place to Work”というタイトルで、バイオフィリックデザインを意識して設計されたマンハッタンのCookFox Architectsのオフィスなどを事例紹介しています。


(転載:CookFox)

(転載:NYpost)
CookFoxはバイオフィリックをテーマにOne Bryant Parkなどを手掛けている設計事務所です。
マンハッタン中心部に位置する事務所の室内には在来の木本類、草本類など様々な緑が植栽され、緑に囲まれた屋外の打ち合わせスペースも設けられています。
養蜂も実施しているとの事。


記事では、アメリカ人は一日の90%以上を屋内で過ごしていること。それがストレスホルモンの増加など健康上問題になることが研究により明らかにされつつある事を紹介しています。

一方、生態学を活かした設計により、病気による欠席率が減少させ、生産性を15%上げること、有名な「レンガ理論」による病院の治療効果の向上のなどが示されています。

結びにクック氏の以下のコメントが紹介されていました。
“We don’t just want more beautiful buildings and better health,” he said. “The health benefits and the energy reductions are going to need to go hand in hand.”