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緑による健康的な職場づくり/A Greener, More Healthful Place to Work

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働き方改革は緑の活用から!

というわけで、緑を活用した最新のワークプレイスに関するNYタイムズの記事(1/11)をスクラップ

”A Greener, More Healthful Place to Work”というタイトルで、バイオフィリックデザインを意識して設計されたマンハッタンのCookFox Architectsのオフィスなどを事例紹介しています。


(転載:CookFox)

(転載:NYpost)
CookFoxはバイオフィリックをテーマにOne Bryant Parkなどを手掛けている設計事務所です。
マンハッタン中心部に位置する事務所の室内には在来の木本類、草本類など様々な緑が植栽され、緑に囲まれた屋外の打ち合わせスペースも設けられています。
養蜂も実施しているとの事。


記事では、アメリカ人は一日の90%以上を屋内で過ごしていること。それがストレスホルモンの増加など健康上問題になることが研究により明らかにされつつある事を紹介しています。

一方、生態学を活かした設計により、病気による欠席率が減少させ、生産性を15%上げること、有名な「レンガ理論」による病院の治療効果の向上のなどが示されています。

結びにクック氏の以下のコメントが紹介されていました。
“We don’t just want more beautiful buildings and better health,” he said. “The health benefits and the energy reductions are going to need to go hand in hand.”


deliberative development

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オーストラリア・メルボルンで注目されている”deliberative development”の話題。
先月AILA主催で開催されたパネルディスカッションでの議論が記事になっています。

記事では、投機的な企業が実施してきた過剰で環境を試みない住宅開発モデルと比較して、環境・コミュニティーを重視する新たな開発モデル”deliberative development”の概要を以下のように紹介しています。


・deliberative developmentはデザイナーや将来の入居者集団がプランを検討する開発モデルであり、リスクと収益が主な目的ではなく、コミュニティ志向の開発モデル。

・都市デザイナーAndy Fergusの説明では「本手法により25~30%開発コストが削減され、その分、環境性能やコミュニティ価値向上などの品質向上や価格低減に貢献できる。」とのこと。

・このモデルはナイチンゲール住宅開発をきっかけに注目が集まった。

・1970年代に英米のニュータウンモデルを参考に開発されたバーモントパークは最初のdeliberative developmentモデルであり、プライベート空間を遮断しながら共有スペースを確保しインフラとしての公園を整備している。


(引用:http://nightingalehousing.org/)


(引用:https://www.foreground.com.au/)
(Image courtesy Tract)


本モデルは資金調達や行政との調整などに課題があり、計画進行にまだ改善の余地は残るものの、今後メルボルンのより多くの場所で適用していきたいとコメントされています。


興味深かったのは、このパネルディスカッションをオーストラリアの造園協会(AILA)らが主催していること。パネラーも造園のバックグラウンドがある人が多いようです。
http://mpavilion.org/program/commoning/


deliberative developmentはDIYモデルとも呼ばれるそうです。日本でもコーポラティブハウスと呼ばれる開発モデルがありますね。今後の展開に要注目です。


Biophilic Office Design/BREの取組み紹介動画

英国BREの民営化20周年記念として”BRE Trust Christmas Sparkles”という特集サイトが期間限定で公開されています。



サイトでは専門家が解説する以下の情報が動画で視聴できます。

Biophilic Office DesignLow Impact MaterialsFalse AlarmFlood Resilience DatabaseLENDERSLiving with Dementia バイオフィリックオフィスの動画では、バイオフィリア理論がバイオフィリックデザインとして病院や学校、店舗、オフィスに適用されている実例を紹介しています。 さらに、バイオフィリックオフィスの今後の展開のため、その効果やコスト、材料などのエビデンスデータを取得するためにメーカーやエンジニアリング会社と連携して研究を開始したことを説明しています。日本の森林浴の研究も紹介されています。
公開期間は12/19-22ですので、是非ご覧ください。
⇒まだ見れるようです

Green Infrastructure in Parks, NRPA/公園グリーンインフラ

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NRPA(national recreation and park association)ではAmerican Planning Association (APA)や Low Impact Development Center (LIDC) と連携して、”Great Urban Parks Campaign Resources"というサイトで公園の設計者などに有益な情報を提供しています。


(引用:NRPAサイト)

今月11日には"Green Infrastructure in Parks"と題したGIに関するガイドラインが発行されました。

http://www.nrpa.org/contentassets/0e196db99af544bbba4f63f480c1316b/gupc-resource-guide.pdf


このガイドラインは”High performance landscapes with green infrastructure provide the maximum amount of co-benefits to communities”と定義したうえで、公園が、コミュニティの雨水調整、経済活性化、健康維持などグリーンインフラとして機能するための、様々な技術や実例を掲載しています。

大部分が他のリソースからの転載で既知の情報ですが、計画段階、建設段階、運営段階と時系列で情報が整理されているので、使いやすい構成となっています。


また、同サイトには、グリーンインフラの資金をどう確保するかについて紹介した資料”Financing Green Infrastructure”も掲載されています。

ちなみに、キーポイントは次のように紹介されています
#1 The budgeting process must consider the differing life cycle characteristics between green and gray infrastructure.

#2 Local taxes, user fees, and stormwater utility fees are suitable for both capital and O&M expenses.

#3 Grants and stat…

STEPHEN R. KELLERT BIOPHILIC DESIGN AWARD

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人と自然の関係性の再構築を目的とするバイオフィリックデザイン研究の第一人者であり、昨年亡くなられたステファンケラートを記念して設立されたバイオフィリックデザイン賞が発表になりました。

大賞はシンガポールのKHOO TECK PUAT病院

HONORABLE MENTIONS  として以下の4プロジェクトも受賞しています。   
Phipps Center for Sustainable Landscapes/Pittsburgh, Pennsylvania
Etsy Headquarters/New York City, New York 
Cookfox Architects Studio/New York City, New York 
Yanmar Headquarters/Osaka, Japan

Phipps Centerはアンドロポゴンが設計し、SITESの4星も取得しているプロジェクトで、グリーンインフラ技術を用いてエネルギーや水の自給化・域内循環を実現しています。
日本からも養蜂スペースが印象的なヤンマー本社ビルが受賞しています。
各プロジェクト共に、生態系サービスの活用や人と自然の触れ合いに注力しており、今後の建築プロジェクトの一つのモデルとなると思います。

余談ですが、賞の募集の際にはフロリダのE.O. Wilson Biophilia Centerが受賞するのではないかと勝手に思っていました。
INTEGRATION of Biophilic Design EXPRESSION of Biophilic Design EXPERIENCE of Biophilic Design EVALUATION of Biophilic Design
という選考基準から都市域に立地するプロジェクトが選ばれたようですね。



若者の農業への参画/A growing number of young Americans are leaving desk jobs to farm

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ワシントンポストの記事より、

農地の大規模化、商業が進み、中小規模の農家が廃業する一方で、USDAの調査では35歳未満の農家の数が増加しているとの事。

”The number of farmers age 25 to 34 grew 2.2 percent between 2007 and 2012,according to the 2014 USDA census,a period when other groups of farmers — save the oldest — shrunk by double digits.”


調査対象の若手農家の69%が大卒で、農家育ちでなく、小規模な農地で有機栽培を行い、CSAやファーマーズマーケットを通して販売しているとのこと

”They are also far more likely than the general farming population to grow organically, limit pesticide and fertilizer use, diversify their crops or animals, and be deeply involved in their local food systems via community supported agriculture (CSA) programs and farmers markets.”


米国では1992年~2012年の間に250,000以上の中小の農家が廃業し、新たに立ち上がった35,000の大規模農場に吸収されたそうです。

地域の雇用や経済を刺激し、食糧供給システムのレジリエンスを確保するためには、もっと中規模の農家が必要だと記事では指摘しています。


美しいセレンビーの取組みから見て取れるように、小規模有機農園が広がり、そこから安心安全な食料が確保できるような「まち」づくりは、成熟する不動産マーケットの中で今後も一定のニーズが続くと思います。

その担い手として若手の就農が増加しているというニュースは心強く感じました。





デジタルとアナログに留意した屋外空間整備/How to Design for Our Hybridized Lives In our digital world

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社会構造の変化を受けながら、環境デザインに関する職能も工夫を重ねる必要があるとの、MIKYOUNG KIMへのインタビュー記事のスクラップ。


85%の両親が6歳以下の子供にデジタル機器の使用を許可しているという調査結果や、子供が屋外で過ごす時間は刑務所にいる受刑者よりも短い(1/3の子供は30分未満)という記事が発表されている。

先進国では小児肥満が増加しており、米国では5人に1人

デジタルにより利便性が高まり、人々はデジタルとアナログのハイブリッドな生活を送っており、その事実を踏まえた提案を行うべき

全国どの場所に行っても同じ既製の遊具があるのが今のデザインの実態、均一性から離れて、地域ごとに実践的な学習や体験を行う場を作ることで、魅力を向上させることが必要

子供も大人も想像力を発揮できる自由な風景が必要であり、人々が異なる解釈をする風景を創っていくべき

今年のASLA賞を取ったシカゴ植物園では、高さの異なる丘を設け、子供が自ら遊び方を考える工夫をしている。

シカゴの子供病院の庭園では、免疫不全など全ての患者が自然にアクセスできるように、自然を抽象化した施設を整備した

その他、興味深いコメントが紹介されています



ポケモンGOも(短期的には)公園利用促進や肥満防止に効果があったとの記事が発表されていました。


ききみみずきん」も世に出るのが早すぎたのかも、、

年々発展するデジタルツールとのシナジー効果が発揮できるような、屋外空間の在り方を考えたいものです。