イタリア・ラベンナ/干潟再生

暑い日が続いていますね、浜辺の写真でも見て涼んでください。

http://www.japanitalytravel.com/back/is_taiken/2002_0905/0905.html



海にでも行きたい所ですが、



 イタリア半島の東岸、ヴェネツィアの南、約100kmに位置するボーデルタ州立公圏を中心としたラベンナの湿地帯は、イタリア最大の川、ポー川河口にあり、何世紀にもわたってポー川が育んできた森林と湿地のめずらしい地形で、多様な勤榎物の生息地であった。 しかし、ポ川河口の湿地帯は、エネルギー産業や化学工業を中心として造成されたコンビナートからの汚染物と、トリノを起点としてミラノなどの大都市を経由しているボー川自身の汚染のため、自然環境の破壊が進んだ。また、天然ガスの採掘によって、地盤沈下を起こし、湿地帯に海水が入り込んで松枯れを起こすなどの深刻な被害をもたらし、豊富な魚介額の産卵場所でもあったこれらの自然環境の破壊は、漁業被害も起こした。天然ガスの操瀬が停止した今も、依然松枯れ等の被害は続いている。 現在、ラベンナの自治体(コムーネ)、ラベンナ県、エミリア・ロマーニャ州が共同して、大規模な自然環境復元のプロジェクトを進行させている。それは、主に海水や汚染物質が流れ込んだ地域の淡水化事業で、開閉式の水門をつけ、海水と淡水を循環させて水を浄化し、水生植物を植え、人工的に砂州をつくり、魚や野鳥を呼び戻すという、水質浄化と漁業を合わせた施策である。つまり、一度、工業開発され汚染された土地の環境を復元するという非常に手間とコストのかかる事業を行っているのである。こうした環境再生の施策には、工業開発された土地だけではなく、農地を森へ戻すといった農業開発された土地の復元なども含まれている。 現段階ですでに力ンポット地域の700haやティアラッサ・ティオンボーネの250haの潟が完成している。しかし、生態系の復元まで含んだ環境再生には、公園局の担当者は少なくとも1000haは必要だと述べている。 ティアラッサ・ティオンボーネの潟の復元だけでも、約70億リラの糞用がかかっている。州、県、コムーネと関係企業がその費用を負担することを決めており、そのうち、7千万リラは、すでに県と市(コムーネ)が拠出済みで、残りの費用負担割合については、EUから補助が出るかということも含めて検針中である。

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