企業と緑地

 新入社員当時にお世話になった方からのお誘いで、「進化する企業緑地研究会」というグループに参加しています。

 ここでは、工場立地法に基づくいわゆる工場緑地やオフィスビルの屋上緑化、環境教育プログラムなどを提供する企業保有林など、企業活動に関わる緑地をフィールドとして多様な提言活動を実施しています。

進化する企業緑地研究会:http://www.ecology.gr.jp/eis/eis-info.html

 参加メンバーのバックグラウンドもコンサルタント、NPO、施工会社など様々です。2000年に共同で執筆したグリーン・エージ9月号「工場緑化特集号」(日本緑化センター発行)では次のようなテーマに取り組みました。

(1)工場緑地の変遷と進化

(2)工場緑地のマネジメント

(3)循環型社会における緑地管理 

(4)生物多様性企業戦略と工場ビオトープ

 小職は、(3)と(4)を共同で担当させていただきました。

 そんなわけで評価制度(http://www.jpgreen.or.jp/event/23koujyou.htm)も整備されている工場緑地は改善が進んでおります。一方、企業が(保有していない)公的な緑地に対しても積極的にアクションを起す事例が最近増加しています。

たとえば、

リコー環境報告書:http://www.ricoh.co.jp/ecology/report/

NEC環境報告書:http://www.nec.co.jp/eco/ja/annual2005/08/8-1-01.html

 このような社会状況の中、東京都では企業、都民、行政の連携による自然環境保全活動を推進しています。

■東京グリーンシップアクション

http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/sizen/kigyou/17greenship/17greemship_bosyuu.htm

 この活動は、都内にある「保全地域(貴重な自然地)」において間伐作業や下草刈りなどの保全活動、自然観察などの教育活動を、企業、NPO、行政の連携で実施しようというものです。

昨年度は、富士ゼロックス㈱や新日本石油㈱の社員が活動に参加し、大きな成果をあげたようです。参加者の感想も概ね肯定的なもので、実際に自然環境を体験する貴重な機会となっっているようです。



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