改正都市公園法/Post Office Square Garage and Urban Park

 ボストンの中心部を散歩しているとビルの谷間にいきなり現れる緑地、ポスト・オフィス・スクェアは巨大な地下駐車場と、地上部の公園(The Norman B. Leventhal Park)からなりたっています。 

http://www.posquare.com/

   

公園の出入り口には噴水が設けられ、車の騒音をかき消すと同時に行き交う人に涼を与えています。また、公園内のカフェには無線LANが設けられ、昼食のサンドウィッチをくわえながらメールやWEBにアクセスできる環境にあります。

 この土地は元々立体駐車場として利用されていましたが、市の中心部という立地環境もあり高層ビルへの建替えが検討されました。しかし、最終的には駐車場を地下に設け、地上部を周辺オフィスで働く人のためのオアシスにする案が実行されました。この成功が、”Big Dig”プロジェクト(後日報告します)の呼び水になった面もあるのでしょうか。

 さて、日本でも、平成16年6月に国会で「都市緑地保全法等の一部を改正する法律」(都市緑地保全法、都市公園法等の改正)が成立しました。この中に「立体公園制度(都市公園法第20条)」が新しく設けられています。

 「立体都市公園制度」は、都市公園の区域の下限(都市公園法の及ぶ範囲)を定めることにより、都市公園の地下の有効利用や人工地盤・建築物の上部における都市公園の設置を可能とする制度です。早速、横浜市は、アメリカ山立体都市公園計画でこの制度を活用するそうです。

http://www.city.yokohama.jp/se/mayor/interview/2005/050209.html

コメント

このブログの人気の投稿

Big Dig完成から10年/ボストンのGI

インセクトホテルを設置する理由/GIとしての昆虫巣箱

芦屋市六麓荘の建築条例/敷地面積400平方メートル以上