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Cities Aliveなど/Landscape Institute Awards 2015

英国のLandscape Instituteから本年度の各部門アワードが 発表 になりました 大賞となった、 Brentford High Street ‘making the connection’ は、鉄道や運河とテムズ川が結び付くロケーションのプロジェクトです。 歩行者や自転車もふくめ、商業施設などと適切に接続させ、地域活性化に成功しています。今後の東京のまちづくり、水辺環境再生の参考になる事例ではないでしょうか  また、アラップの Cities Alive – rethinking green infrastructure  も受賞しています。グリーンインフラの効用や優良事例、定量的な便益などを豊富なビジュアルで解説した資料で、GIに関わる人は良く参考にしていると思います。 その他、Foのオリンピックパークや景観アセスの研究などが名を連ねています。学生のポートフォリオ部門の作品は、これからポートフォリオを作る方の参考になるのではないでしょうか 米国のASLAアワードとは分野が微妙に異なっていますが、QOL向上や新たな交通ネットワークの視点など共通点は多く見出せます。今後も要注目です。 

犯罪とGI/ Greater tree canopy cover is associated with lower rates of both violent and property crime

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かつてニードルパークと呼ばれ、犯罪が多発していたブライアントパークは、デザインを見直し植栽を大幅に変更したことにより犯罪発生率低減に成功しました。 その後、セキュリティーランドスケープの議論においても、見通しの悪い灌木などの緑化がテロや犯罪を誘発すると言われてきました。 このような考え方に新たな視座を与える研究レポートがLandscape and Urban Planningに掲載されました。 Research note: Greater tree canopy cover isassociated with lower rates of both violent and property crime in New Haven, CT   Landscape and Urban Planning   Volume 143, November 2015, Pages 248–253 これによると、コネチカット州のニューヘブンにおいて、樹幹率が高まると犯罪が減少するという以下のデータが示されています。 ・Tree canopy cover was inversely associated with crime in New Haven, CT. ・A 10% increase in tree canopy was associated with a 15% decrease in violent crime. ・A 10% increase in tree canopy was associated with a 14% decrease in property crime. ・Results add to the body of evidence suggesting trees’ crime prevention potential. (論文から転載) 同様の研究成果は、ニューヨーク市や ペンシルベニア 、 ボルチモア 、シカゴでも発表されています。緑があることにより、衆人監視が高まり、結果として犯罪が起きにくくなるメカニズムだと説明されていますが、例えばバイオフィリック的な自然の営みを感じることで犯罪を思いとどまるなど、それ以外の要因もあるのかもしれません。

ヨーロッパの屋上緑化状況/MARKET REPORT - GREEN ROOFS AND WALLS IN EUROPE

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先月開催された 欧州都市グリーンインフラ会議 に関連して、欧州の屋上緑化政策や事例が紹介されています。

コミュニティ形成とクラウドファンディング/ioby

コミュニティを活性化させる様々なアイディアとそれをサポートする資金 ニューヨークで設立され、全米各地に活動の場を広げているクラウドファンディングのプラットホーム”ioby”の紹介ビデオです。 都市内の低・未利用地のコミュニティーガーデン化など多様なプロジェクトを支援しています。 そのアプローチ手法は以下の通りです。 --(サイトから転載) What we do ioby helps neighbors grow and implement great ideas one block at a time. Our crowd-resourcing platform connects leaders with funding and support to make our neighborhoods safer, greener, more livable and more fun. ioby believes that it should be easy to make meaningful change “in our backyards” - the positive opposite of NIMBY. How we do it ioby uses the concept of crowd-resourcing (a term we coined) to drive projects to success:        crowdfunding + resource organizing = crowd-resourcing Crowdfunding is the pooling of small online donations for a cause or project. Resource organizing is a core tenet of community organizing that considers activists and advocates the best supporters to ensure the success and long-term stewardship of a cause or project. As a combin

Podcastで流域再生/The Town Branch Water Walk

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ケンタッキー州レキシントンの水再生プロジェクトネタです 道路用地の確保などを目的として地下に埋設された河川をPodcastによるオーディオツアーで見える化、というか聞こえる化するプロジェクト” The Town Branch Water Walk ”の紹介です。 (写真はケンタッキー大の site から転載) これは、Rebuild by designなどで注目されている SCAPE がプロデュースしているプログラムです。 マンハッタンで実施しASLA賞も受賞している safari7 をモデルとして開発し、ケンタッキー大やNPOと共同で開発・実施しているとのことです。 地下化された河川再生の活動として、「聴覚」を利用して普及啓発活動を進めているところが流石と思います。 音を集める作業でも様々な気付きがあるんだろうな (SCAPEのサイトから転載) 日本でも河川船上ツアーなど水再生の動きが活性化していますが、こんなプログラムを取り入れるのも一考ですね。

JFK空港の屋上農園/JetBlue sprouts a potato farm at New York JFK

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ニューヨークの空の玄関口、JFK空港のターミナル5の屋上に屋上農園が整備されています。 (USA TODAYより転載) ここでは、牛乳輸送用のコンテナをボトルでつなぎ合わせた24,000sf(2200㎡)の畑で、ジャガイモやハーブなどを育てています。 収穫した野菜は、ターミナル内のレストランで利用するそうです。 また、空港ターミナル5から発生する生ごみを毎日約300ポンド(135kg)近隣の有機農場に運び堆肥化たうえで、この屋上農園で使用しているとのことです。 生ごみコンポストは日本国内の空港でも数か所で実施していますが、屋上農園に還元しているのは珍しいのではないでしょうか? コスト上、ミルク箱を使用したと思いますが、デザイン的にはまだまだ工夫の余地がありそうです。 また空港だけに、コーヒー滓も相当発生すると思うので、コーヒー滓キノコも可能性が高いのではないでしょうか。 今後、利用プログラムの充実なども期待したいですね。 ■参考サイト http://www.usatoday.com/story/travel/flights/todayinthesky/2015/10/08/jetblue-farm-new-york-jfk/73593288/

Integrating nature into urban environments | Bianca Bodley | TEDxVictoria

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BIOPHILIA design collective のBianca BodleyがTEDでBiophiliaについて紹介しています。 Biophilia design collective LTDは屋上緑化や壁面緑化を含む住宅外構などのランドスケープデザイン、イベント装飾、自然素材を用いた家具デザインなどを得意とする会社です。 デトロイトのプロジェクトを紹介しながら、人が自然と触れある便益を解説、 トロントの壁面緑化による食料生産や環境教育の話題にも触れています BioPhilia Designを広めていくためには学識経験者からの発信も重要ですが 実際に現場を手掛けている担当者からの情報発信も重要ですね

今年のASLA賞発表/2015 ASLA PROFESSIONAL AWARDS

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毎年楽しみにしている ASLAアワード が発表になりました 一般部門のトップはニューヨーク近郊のハドソン川沿いのプロジェクト” At the Hudson's Edge: Beacon's Long Dock aResilient Riverfront Park ” 整備のプロセスデザインや施設配置計画も素晴らさもありますが、The Sustainable Sites Initiative:SITESの3つ星プロジェクトであることに注目です。 個人的に注目したのは、都市の食問題に取り組んだ”Fayetteville 2030: Food City Scenario” アーカンサス大学のコミュニティデザインセンターのプロジェクトです。 https://s3.amazonaws.com/uacdc/Fayetteville_2030-Food-City-Scenario-Plan.pdf (Photo Credit: University of Arkansas Community Design Center) フードシティーは家庭園芸から職業農家までを包括する都市農業のモデルを示すもので、コンポストモデル、新たな給排水システム、食料配分システムなどが提言されています。これは、単に質の高い食料の生産を目指すツールでなく、都市に生態系サービスを提供するツールであると説明しています。 Food City’s transferable set of planning tools not only assists to embed high-quality food production into American urbanism, but shows how urban infrastructure can also deliver important ecosystem services. その他、 様々なランドスケーププロジェクトが機能毎に紹介されている ” Landscape Performance Series: Demonstratingthe Environmental, Social, and Economic Value of Sustainable Landscapes ” ニューヨーク

バイオフィリックコミュニティーとNet Zero Home

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Boschがネットゼロホームのモデルルームを設置しているアトランタ近郊のSerenbeの紹介動画です。 自然と共生した生活の提供やエネルギーの持続的利用を目指して計画されおり、アトムとトトロが共に暮らすような雰囲気です。 ■関連サイト Serenbe 事例紹介サイト Bosch Experience Center at Serenbe

PARK(ing) Day/今年は9月18日

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PARK(ing) Day to Take It to the Streets Again! | land.asla.org 毎年9月の第三金曜日は PARK(ing) Day  です。 今年は9月18日に米国を中心として世界中で駐車スペースが公園に変わります この試みは2005年に開始以来、年々広がっており、デザインのアイディアも単に芝生を敷くだけでなく、リビングルームにしたり、縁日屋台のようにしたり、ボードゲームのスペースになったりで多様化しています。 BicycleSPACE’s parklet in Washington, DC image: Alexandra Hay A parklet by landscape architecture and urban design firm  Oculus image: Alexandra Hay Credit: AUB Landscape Society ちなみに PARK(ing) Day の マニュアル も出ています。 安全性確保の方法などが紹介されているので試みられる人は一読すると良いと思います。 参加する人は、#ASLAPD のタグをつけて 画像を投稿 してほしいとのこと。 今年も着々と準備が進んでいるようです!

eco action games/英国

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環境に配慮した生活行動をゲームを通じで学ぶことが出来る、イギリスの” eco action games/エコアクションゲーム ”のメモ 今までも同様の企画はありましたが、エコアクショントランプに始まり、そのアプリ、蛇とはしごのゲーム、エコアクションのツイスターゲーム、ビンゴなど様々なゲームを用意している点、そして、ArupやArgosなど企業と連携している点が興味深いです。 (公式HPから転載) このゲームの効果などを 研究したレポート がマンチェスター大学などから発行されています。これも無料でDLできます。

都市における自然の便益/Metro Nature, Environmental Health, and Economic Valueのメモ

大都市における自然の便益に関して、科学的根拠データをレビューしたレポートが発表されています。 シアトル大のKathleen L. Wolf先生らが発表した、「 Metro Nature, Environmental Health, and Economic Value」 では、都市内の自然が人の健康や幸福、その他機能改善などに都市住民に対して多様な便益をもたらすことを紹介しています。 考察では以下のように記述されています。(本文から転載) ”Discussion: Economic valuation of benefits derived from urban green systems has largely been undertaken in the fields of environmental and natural resource economics, but studies have not typically addressed health outcomes. Urban trees, parks, gardens, open spaces, and other nearby nature elements—collectively termed metro nature—generate many positive externalities that have been largely overlooked in urban economics and policy. Here, we present a range of health benefits, including benefit context and beneficiaries. Although the understanding of these benefits is not yet consistently expressed, and although it is likely that attempts to link urban ecosystem services and economic values will not include all expressions of cultural or social value, the develo

WELL Building StandardとBiophilic design

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建物が人の健康や幸福に与える影響を評価するシステム” WELL Building Standard® ”が発表されました。  The WELL Building Standard® is an evidence-based system for measuring, certifying, and monitoring the performance of building features that impact health and wellbeing.  このシステムはInternational WELL Building Institute (IWBI)が推進しており、LEEDの推進母体のGBCiもLEED+WELLとして推奨しています。 具体的には、対象建設物の空気や水、光など7つのカテゴリー( Air, Water, Nourishment, Light, Fitness, Comfort and Mind. )と100の要素をエビデンスベースドで評価するもので、WELL APの認定制度もスタートしているようです。  WELLを採用する理由として以下の文章が紹介されています。 --- WHY WELL? WELL Certification can also generate increased savings and productivity, in addition to a meaningful return on investment to the tenant and building owner. By placing people at the heart of design, construction, operations and development decisions, we have the ability to add meaningful value to real estate assets, generate savings in personnel costs, and enhance the human experience, health and wellbeing. WELL empowers the creation of healthy environments for

ミツバチがむすぶ絆とソフトパワー/八重洲ブックセンター

明日 18:30~からミツバチプロジェクトのトークインベントがあります 詳細・申し込みは下記まで http://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/6938/ http://www.jiji.com/jc/c?g=jfn&k=2015070200586 --以下転載 東京・銀座での異色の養蜂活動を描いた「銀座ミツバチ物語Part2」の刊行を記念し、7日に東京都中央区の八重洲ブックセンター本店で、著者の田中淳夫さんのトークイベント「ミツバチがむすぶ絆とソフトパワー」が開催される。同書は、今年で10年目を迎えた「銀座ミツバチプロジェクト(銀ぱち)」の軌跡などをまとめたもの。イベントでは、都市の生物多様性や地域活性化についてゲストと対談を行う。  銀ぱちは2006年に田中さんらが始めたプロジェクト。ビルの屋上でミツバチを飼育し、都市環境と生態系を考えるとともに、採れたハチミツを使って銀座の店舗が菓子などに商品化するなど、地産地消を通じた街づくりをしてきた。その後、「ミツバチプロジェクト」は全国各地に広がり、地域のブランドづくりや活性化へもつながったという。  ゲストは、鹿島建設環境本部グリーンインフラグループの山田順之さん。同社も09年からプロジェクトを開始し、13年から八重洲ブックセンター本店の屋上でも展開していたことから、今回の対談が実現した。 参加定員は申し込み順に80人。7日に同書を購入した人に参加整理券が配られるほか、電話予約(03-3281-8201)も受け付ける。 --ここまで

都市農園とソーシャルキャピタル

最近、いろいろな事例を通して都市農業の効用が紹介されていまが、これもその一つ ロサンジェルスのゲリラ農園の紹介です。 Ron Finley: A guerilla gardener in South Central LA   多様な住民を巻き込んで進めているのに驚きます。 空き地活用は日本でも柏市などが進めていますが、今後の日本でも重要なテーマですね。 ロンのコメントにある通り、我々もシャベルをもって現場で議論したいものです。 また、都市農業がソーシャルキャピタルだという視点ではカリフォルニア大学から興味深いレポートが出ています。 都市農業PJの研究レポート:http://asi.ucdavis.edu/resources/publications/UA%20Lit%20Review-%20Golden%20Reduced%2011-15.pdf ご参考まで

GBCI Launches SITES/SITESの運営母体がGBCIに

ランドスケーププロジェクトの評価システムとして開発されたSITESの運営組織が、ASLAやテキサス大学からGBCI(Green Business Certification Inc/グリーンビジネス認証機関)に移行されるとのプレスリリースがありました。 http://www.gbci.org/gbci-launches-sites-its-newly-acquired-rating-system-sustainable-landscapes 商標でトラブルが大きくなっていたようですが、これで、SITESの運用に弾みがつきそうです。 6/10付けのニュースです

造園学会全国大会ミニフォーラム/都市のつくる農のランドスケープ

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来週末に開催される造園学会全国大会で、ミニフォーラム「都市のつくる農のランドスケープ」を開催します 気象キャスターネットワークの岩谷さん、首都大の片桐さん、NPOバースの佐藤さん、東京都の竹内さんらに話題提供していただきます。詳細は以下の通りです。ご参加お待ちしています。 【日時】 2015 年 5 月 24 日(日)  17 : 00 ~ 18 : 30 【場所】東京大学農学部 2 号館 化 1 番教室 (東京都文京区弥生 1-1-1    地下鉄南北線「東大前」下車1分) 【テーマ名】都市のつくる農のランドスケープ 【目的】 近年、国内外で都市における「農」の営みが注目されている。この背景には、認証コーヒーなどにみられるように生産地の環境の保護・再生、栽培手法、生産者の収入の保障や人権保護といった農産物の生産・流通のプロセスに人々の関心が向けられるようになっていること、社会構造の変化により都市における農地の意義が変化し、新たな農のランドスケープが生まれていることにある。戦後のおなかを満たすための「胃で食べる」時代、経済大国となった「舌で食べる」時代を経て、社会的成熟が進んだ今日は「脳で食べる」時代になったといわれる。農の美しい風景は、そこでの直接的な体験のみならず、視覚的な体験からも、消費する立場から「農」を支える価値観を醸成し、農の営みへの参入を促すものになっている。 本ミニフォーラムは、造園学会誌 79 巻 1 号において特集した「都市のつくる農のランドスケープ」について取り上げ、特集記事に関わった研究者、行政、生産者など多様な立場の方を交え、良質な「農のランドスケープ」を増やし維持・継承するための課題や今後の方向性について議論する。 【主な参加者と役割】 話題提供:   岩谷忠幸(雨読晴耕村舎 / 気象キャスターネットワーク)             片桐由希子(首都大学東京)        佐藤留美( NPO 法人 NPO birth /東京の緑を守る将来会議)        竹内智子(東京都)        山田順之(鹿島建設)                                      企画責任者:山田順之、片桐由希子、真田

都市のつくる農のランドスケープ/ランドスケープ研究79巻1号

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日本造園学会の学会誌であるランドスケープ研究の最新号が発行になりました。 今号は「都市のつくる農のランドスケープ」が特集です。小職も編集委員として関わり貴重な体験をさせていただきました。 農の美しいランドスケープは、法制度やビジネスモデルに加え、農を担う新しい働き方、都市住民の援農や消費活動など様々な関わりによってもたらされていることが幅広く議論されていますので是非ご一読ください。 □日本造園学会 http://www.jila-zouen.org/publication/3893 また、今回、読者アンケートも実施していますのでご協力の程よろしくお願いします。 □アンケートのお願い http://www.jila-zouen.org/institute_info/3898

Hire a Goat Grazer

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米国のAmazonがレンタルヤギ除草を試験的に開始したそうです。 米国国内の限られたエリアだけのようですが、郵便番号、緑地のタイプ、広さ、開始時期、場所(都心か田舎か)、フェンスの有無、毒草の有無などをWEBSITEで入力すれば、見積もりできるとのこと。 説明文によると、ヤギが何匹必要か、実施期間、フェンス設置などについてプロがクライアントにアドバイスするようです。糞についても下記記述がありました ”As they graze, they will likely leave behind some droppings, too, and you'll get to keep this fertilizer as a friendly parting gift!” このようなサービスは米国では昔からありましたが、大手のアマゾンが参入したというのは大きなニュースです。 ちなみに、このアマゾンの サイト ”Amazon Home Services”では、緑地管理や清掃、設備の導入なども依頼できるようです。 小職の職場でも2010年にヤギ除草(+鶏除草、+羊除草)を開始して今年で早くも6年目となります。今年は未年ということもあり、ヒツジ除草も注目されそうです。 (写真は今年生まれた子ヤギ↓) □サイト http://www.amazon.com/Amazon-Home-Services-Hire-Grazer/dp/B00UBYDXXQ/ref=sr_1_35?s=local-services&ie=UTF8&qid=1429482691&sr=1-35

Trees Grow on Money: Urban Tree Canopy Cover and Environmental Justice

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都市の樹冠率(UTC)と所得水準の相関関係に関する Kirsten Schwarz ,の研究レポートの話題。 米国の主要都市の樹木(樹冠率)と貧困や人種の関係をGISで解析し、住民の所得の差が樹木植栽、維持管理に影響し樹冠率の差に結び付いているのではないかと指摘しています。 This study examines the distributional equity of urban tree canopy (UTC) cover for Baltimore, MD, Los Angeles, CA, New York, NY, Philadelphia, PA, Raleigh, NC, Sacramento, CA, and Washington, D.C. using high spatial resolution land cover data and census data. Data are analyzed at the Census Block Group levels using Spearman’s correlation, ordinary least squares regression (OLS), and a spatial autoregressive model (SAR). Across all cities there is a strong positive correlation between UTC cover and median household income. Negative correlations between race and UTC cover exist in bivariate models for some cities, but they are generally not observed using multivariate regressions that include additional variables on income, education, and housing age. SAR models result in higher r-square values compared to the OLS models across al

Landscape Infrastructure

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最近様々な議論が繰り広げられているランドスケープインフラの参考動画です。グリーンインフラ、生態系インフラなどと絡んで、その定義や役割に関する議論が日本でもこれから盛り上がりそうですね。 5月の造園学会全国大会(東大)でも、生態系インフラストラクチャーに関するミニフォーラムが企画されています。 Pierre Belanger on Landscape Infrastructure

Vision Zero Act of 2015

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米国の下院に Vision Zero Act という自転車や歩行者など路上での死者をゼロにしようとする法案が提出されているそうです。 具体的には米国運輸省が2つの資金プログラムを用意するもので、一つはコミュニティーがビジョンゼロ計画を立案するための年間500万ドルの資金、もう一つはビジョンゼロの実施のために5つの自治体に計2500万ドルを与えるもので、その内の25%は人口20万人以下の自治体に与えなければいけないというのものです。 ASLAからは以下のコメントが出されていました。  “Landscape architects play a critical role in creating well-connected, universally accessible transportation systems for our cities and towns, and Vision Zero will help expand these systems to improve the quality of life for people of all ages and levels of mobility.” 交通システムの改善は、まちづくりで非常に重要な課題ですが、日本の造園分野ではなかなか手が出ない分野です。海外の動きも参考にしつつ、周辺分野とどう協力し、なにを担っていくべきなのか議論しないといけないですね。

米国における造園家の生み出す付加価値/23億ドル

Landscape Architecture Market Valued at $2.3 Billion Jared Green氏の ブログ記事 で、造園家の市場規模が紹介されています。 ネタ元はNEA(National Endowment for the Arts)の レポート 。 これによると、以下の情報が紹介されています ・2012年の建築家の生み出すサービス価値は160億ドル ・このうち、造園関連は23億ドルで14% ・全米21000人の造園家の給料総額は18億ドル ・2008年以降造園家のビジネス環境は改善している(ASLAレポートより) ただし、記事では、NEAのレポートが造園家の生み出す多様な付加価値を評価していないとも付け加えています。 たとえばTPLの 報告書 から、セントラルパークは1000人の雇用を生み出し、170億ドル周辺の不動産価値を向上させることにより、6.6億ドルの税収向上が推定されることを引用しています。 また、建築サービスは中東とアジアで多額の貿易黒字を生み出していると指摘しています。 日本の造園家に関する報告もどこかの機関で出しているのですかね?

Compost Education Center/都市農業メモ5

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バンクーバーにあるコンポスト教育センター:http://compost.bc.ca/ 生ごみを利用して実施する都市における有機農業手法を啓発しています。 拠点には様々なコンポストシステム、有機農園、ストローベイルハウスのクラスルームが整備されており、子供向け、大人向けなど各種ワークショップが年間を通して開催されているそうです。 バンクーバーには 鶏条例 もありますね ニワトリは4羽まで、アヒルなどは禁止、商用利用は禁止となっていますが、一方で、都市内での鶏飼育の手法や留意点など丁寧に解説している点が興味深いです。

INDOOR AG-CON/都市農業メモその4

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今年の3/31-4/1まで、ラスベガスで開催される The 3rd Annual Indoor Agriculture Conference のメモ。  屋上温室や植物工場の整理が興味深い↓  

動物の橋/Five Crazy Bridges for Animals

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landarchs.comからグリーンインフラネタのメモ 新たに設けられた道路などのインフラにより生息生物の活動領域が制限され、ロードキルが発生するケースがあり、その対策として各地で動物のための橋が整備されています。 この動画は、なぜ動物が人工物を障害物として認識するのか、そして動物の安全な移動をサポートする方法が紹介されています。 東西ドイツを隔てていた柵が撤去されたのちも、鹿が柵を覚えていて移動が妨げられているというのは驚きです。 また、サケの遡上をサポートするキャノンと呼ばれるパイプも紹介されています。 これは見ていて面白いのですが、景観的には議論を呼びそうです。

バンクーバーの都市農業/メモ3:Help Sole Food Grow Story

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都市で持続可能な農業を展開している Michael Ablemanのバンクーバーでの取組み 動画にはバンクーバー市長も出演し、都市農地の必要性を説明しています。 Sole Food Street Farms: http://solefoodfarms.com/ Michael Ablemanのカリフォルニアでの取組み: http://www.fairviewgardens.org/

アイルランド ダブリン市/都市農地メモその2 | Mushroom City

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都心のビル屋上などを利用している都市農地では、都市から発生する廃棄物を有効利用している事例が少なくないと思います。 アイルランドの首都 ダブリンの400㎡程の屋上農園"ではコーヒーかすを再利用して、様々な作物を育てています。 http://www.cafebabel.co.uk/eu-topia-on-the-ground/article/tweeting-fish-and-tomatoes-dublins-rooftop-farm.html ニワトリも8羽飼っている様子。そういえば我が家の烏骨鶏もコーヒーかす大好物だったな、、 スターバックスのコーヒーカス飼料化への取り組みも注目です http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=29722

大都市の農園/Londonとparis

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現在進行中の某企画で都市の農園情報が集まってきているので、海外の事例に関してメモ。 ロンドンの Capital Growth Network では、2012年のロンドン五輪までにロンドン市内にコミュニティファームを新たに2012か所整備することを目標として活動をつづけ、現時点でも現次点で2334か所にまで達しています。 彼らのウェブサイトでは、各農場の位置や種類、ボランティア情報、イベント、栽培方法など実に多様な情報が紹介されています。 Capital Beeのページではロンドンのミツバチ巣箱の位置や名称が確認できる、 Beehive map が公開されています。 パリ市も美しい コミュニティーガーデン が市内各所に開設されています。 10 Urban Agriculture Projects in Paris, Franceの サイト では、パリの屋上農園、都市型養蜂、マッシュルーム農園、羊飼いなどを紹介しています。 東京都は、この 資料 によると、H25年の情報で市民農園477個所、体験農園98か所とのことです。

2015 American Landscape Architecture School Rankings

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米国の造園系大学/大学院の今年ランキングが発表になっています。 http://worldlandscapearchitect.com/2015-american-landscape-architecture-school-rankings/#.VLzo64kazCQ Undergraduate 2015 1 Lousiana State University 2 2 Pennsylvania State University 1 3 Cornell University 7 4 Cal Polytechnic State Uni., San Luis Obispo 4 4 University of Georgia 5 Graduate 2015 1 Harvard University 1 2 University of Pennsylvania 4 3 Cornell University 5 4 University of California at Berkeley 6 5 Louisiana State University 3 後ろの番号は2014年のランキング わが母校もランクアップしていました このランキングは、雇用のほか、デザイン、コンピュータ、コミュニケーション、持続可能デザインなどのスキルが反映されるそうです オリジナルのデータは、下記で購入できるそうです。 http://store.di.net/collections/frontpage/products/best-architecture-schools

High LineとLow Line/ニューヨーク

各所で紹介されていますがNYのHigh lineと計画中のLow Lineの紹介動画 歴史的な背景や市民への効果などプロジェクトに至った動機を熱く語っています。 Robert Hammond: Building a park in the sky Dan Barasch: A park underneath the hustle and bustle of New York City .