West Philadelphia Landscape Project/都市水害とランドスケープ

MITのアンスパーン教授がCooper Hewittの2018 National Design Awardsを受賞したとのニュースが発表されました。
ランドスケープではFarrar Pond Garden で有名なMikyoung Kim氏も受賞しています。


公式サイトではアン先生の代表的な取り組みの一つである西フィラデルフィアの再生事業(WPLP)が動画と共に紹介されています。

フィラデルフィアの貧困地域である西フィラデルフィアは、貧困や水害、治安など数々の課題を抱えています。
WPLPではペンシルバニア大学やMITなどの協力を得ながらフェーズごとに複数の取り組みが進められています。
例えば、古地図を用いて歴史を紐解きながら下水計画を見直し洪水や地盤沈下の減災を防止する。空地を活用して教育プログラムを展開し貧困から抜け出す機会を提供する。

参考までにいくつかの動画を下部に張り付けました。

注目したいのは専門家がランドスケープリテラシーを用いてエリアの問題を発見し、土木、建築、教育、行政などの各専門家と協力しながら事業を進めている点。

日本ではグリーンインフラの社会実装も大きな課題となっていますが、地域の課題を読み解き、他分野の専門家と丁寧に議論を重ね問題共有し、職能の枠を超えて行動していくことで、次のステップが見えてくると再認識しました。



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